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ヘナを取り扱い始めて22年。
これまでも最高級のヘナを目指して使っている素材や製法をインドの提携工場と協力してこだわって生産してきました。
しかし私たちは現状に満足はせず、さらに高い品質と安心を目指し、もっとこだわりが追求できる国産のヘナを構想し実現しました。
沖縄でのヘナ栽培から刈り取り、パウダー化までの加工、パッケージ全ての工程を日本国内で、しかも委託ではなく、自社で行うことにより理想とするヘナの品質、消費者にとって安心して利用して頂ける商品が完成いたしました。
きっかけは「空港の近くで元高校教師の方がヘナを育てている」と沖縄の知人からの情報提供でした。
その時は「身内分だけの生産」ということで実現には至りませんでした。そこから国産ヘナの実現に奔走しました。
しかし国産沖縄ヘナに新たに参入することは容易ではなく、業界では「国産」「沖縄産」と情報が交錯し、どれが本当のことなのかよく分からない状態でしたが、年月を経て再びたどり着いたのが先述のこの空港近くのヘナ農家さんでした。
まずはヘナの栽培・生育を自分達でやることで最高の素材を目指し、ヘナ農家さんに弟子入りし、ヘナの育て方からヘナパウダーへの製品化までを修行しました。
そこで学んだことを活かし栽培から加工まですべて自社でやることを決断しました。
インド産と沖縄産のヘナの最大の違いの一つに「鮮度」があります。
インドではヘナの葉は国が管理しており、年に2回(3月と9月頃)刈り取り後、ヘナの葉はすべて一旦国営の市場へと運ばれます。
その後、各ヘナメーカーが市場から仕入れ、製品化を行います。
刈り取りから仕入れ、加工、日本への輸送と数か月を要するため鮮度が落ちてしまいます。
また、市場で鮮度が落ちたヘナの葉は、見た目や染まりををよくするために「ダイヤモンドグリーン」「ピクラミン酸」等の科学的染毛剤が混入されていることがあり、天然100%として販売されていることがあります。見た目では分からず、成分分析をしない限り分かりません。
一方沖縄産の場合は、毎月刈り取りが可能で、刈り取り後は約1週間以内に製品化しますので、鮮度高いヘナを、最短で1か月以内にお客様のもとへお届けすることが可能です。
新鮮な商品を提供するために、必要な分だけを刈り取り製品化しています。
もう一つの違いはヘナの葉が沖縄産の方が大きく肉厚だということです。インドでは広大な敷地で栽培されるため50cmほどの高さまで育つと根本から刈り取られてしまいます。
一方沖縄では敷地に制限があるため1~2メートルほどの高さになるまで育てます。刈り取りまでに時間と手間はかかりますが、その分刈り取った葉の大きさは約3倍、重量比も6倍と大きく肉厚です。
また、インド産と違って土壌改良を行い、充分な堆肥を与えていますので、パウダー化したときに色や香りの品質が高くなります。
ヘナそのものの素材だけではなく、製粉とそれにいたる工程でも美らヘナは優れているといえます。
インドの提携工場ではできなかった不純物の選別、製粉の工程では国産の工場ではしっかりとこだわって生産できています。
ヘナの不純物の選別の過程で、インドの場合、砂漠地帯であるためヘナの葉には枝、茎だけでなく、砂やほこりといった不純物が多く含まれており、機械で不純物を取り除きますが、かなり不純物が残っている状態で粉末にされています。枝や茎、砂などはヘナの染まりに効果がありません。
沖縄産ヘナの場合、砂やほこりなどの不純物が含まれるような栽培、刈り取り、管理を行わないためほとんど含まれることがありません。(※分析センターで分析済み)
そして不純物の選別もインド産よりも手作業で細かく行い、可能な限り葉肉だけを粉末にすることで染色力を高めています。
ヘナの葉を粉末にする製粉の工程でも沖縄産のヘナではさらにこだわっています。
インド産ヘナでは粉砕機の発熱により、粉の色や香りなど品質の劣化が見られました。
そこで当社では水冷式粉砕機を導入し、製造過程における機械の発熱を抑え、ヘナの葉の成分を極力壊さないように刈り取ったときの生葉の香り、パウダーの色、鮮度を保ちながら粉末にします。
また、粉砕のヘナの粉の大きさは、従来の1/3~1/4位の細かい微粉末です。
微粉末にすることで、お湯で溶いたときにチョコレートフォンデュのようななめらかさで作業性が上がり、髪への浸透力(髪への染まり、トリートメント効果)を高まり、流す際にもヘナ特有のキシミ感がなく、トリートメントを流すような感覚で他社がまねできないハイクオリティーな沖縄産ヘナを製造しています。
このように栽培から製品化まで徹底して自社でこだわって、生産した当社の沖縄産ヘナは過去最高級の品質と安全を手にすることができました。
当社の沖縄産のヘナは、白髪を染める成分である「ローソニアアルバ」の含有量がインド産の2~3倍と多く含む(分析センターで分析済み)ため、きれいに染まります。
画像は染毛テストの結果です。
人毛白髪への染毛テスト(塗布後10時間放置)を行いました。
このように品質もさらなる高みへと進化しましたが、安全面でも大きく改善いたしました。
インドの土壌、衛生面には不安を感じる点もありましたが、今回、沖縄にてヘナの自社栽培から刈り取り、製造、販売までを行う体制を構築することにより理想とするヘナの品質、消費者にとって安心して利用して頂ける商品を提供することができます。